南三陸町から新たな挑戦!募集を開始いたしました!
みなさん、初めまして!
さとうみ羊牧場株式会社 CEO の金藤克也と申します。
弊牧場は、東日本大震災の復興支援活動をきっかけに、被災地に新しい産業と雇用を創出することを目標に掲げ、日々努力を重ねております。前身である「さとうみファーム」では、南三陸町の特産であるわかめの未利用部分(茎)を羊の飼料として活用することで、「南三陸わかめ羊」というブランド羊肉を確立しました。
開発したわかめ発酵飼料
この取り組みは、多くのメディアにも注目され、グルメ番組として有名な「満天☆青空レストラン」で紹介されたほか、一昨年には「ポツンと一軒家」にも取り上げられました。
近年、羊肉に対する認識が変化し、日本各地で羊肉を扱う飲食店が増えてきています。しかし、そのほとんどが輸入羊肉であり、国産羊肉の市場占有率は1%未満と極めて低いのが現状です。国産羊肉への関心は高まっているものの、供給が追いついていません。
日本における羊の飼養頭数は、最新データで約 24,000 頭に過ぎず、さらに 1 頭の雌羊が 1 年間に産む仔羊の数は 1〜2 頭(平均 1.5 頭前後)と限られています。その約半数が雌であるため、出荷可能な頭数はさらに少なく、規模拡大が難しいという課題があります。
弊牧場も、25 頭からスタートした羊の飼養を最大 200 頭以上にまで増やしましたが、それでも需要に対しては十分な供給ができていません。
新たな挑戦:「多産型肉用羊」の開発
この現状を打破するため、私たちは新たな挑戦を始めます。
フィンランド原産の「フィンシープ」という羊は、1 年に 1 回、3〜5 頭の仔羊を産む多産型の品種です。この特性に着目し、ニュージーランドからフィンシープを導入し、肉用種の羊とかけ合わせることで、多産型の肉用種を開発する計画を進めています。
五つ子のフィンシープ
この新しい品種を確立することで、弊牧場の生産規模拡大はもちろんのこと、全国の羊農家にも生体販売を行い、羊肉産業全体の発展に貢献したいと考えております。特に、新規就農者にとっては、多産型の品種を導入することで、生産効率が向上し、損益分岐点を早くクリアできるというメリットがあります。
今後の展望と目標
現在、フィンシープの導入準備を進めており、今後数年以内に新しい多産型肉用羊の本格的な生産を開始する予定です。さらに、全国の羊農家との連携を強化し、この品種の普及を図ります。
また、国産羊肉の認知度向上を目指し、飲食店や流通業者との協力を深め、消費者の皆様にもっと手軽に国産羊肉を楽しんでいただける環境を整えていきたいと考えています。
日本の羊肉産業の未来を切り拓くため、引き続き挑戦を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!
さとうみ羊牧場株式会社
CEO 金藤克也