産地訪問記‐清流川辺川を訪ねて(2004年8月)
2015年7月25日
大徳醤油 こうのとり醤油ファンド

熊本県中球磨地方(あさぎり町)は清流で有名な川辺川、球磨川に挟まれた地域です。
JAくま大豆生産部会長宮本さんに、川辺川を案内してもらいました。
30cm もの幻の鮎が今なお生息するという日本一の清流川辺川。
この上流の子守唄で有名な五木村付近にダムが作られようとしています。
急峻な 山と山に囲まれ、雨に煙る谷間の流れが細くなるあたりから山肌を剥いで連なる道路が現れました。工事用のアクセス道です。
自然環境を大事にしたいという宮本さんは、このダムが農業用水としても発電用としても治水目的でさえ不要のものと批判します。
水没する五木村の衆が反対しとるときに今のような声を上げて いたら、とく悔しそうに言います。
農業をつぶし、国の6割の食料を外国に委ねたこの国の政治が、取り返しのきかない自然破壊へと、ここでもアクセルを踏ん でいるようです。
人のいない子守唄公園で響く哀調のメロディはいっそう悲しく聞こえました。