【対談】「未病」を科学で可視化する。セルフメディケーションの未来について

2025年8月9日
世界基準 サプリ情報プラットフォームファンド

【対談】「未病」を科学で可視化する。セルフメディケーションの未来について

―― 東京大学 鄭 雄一 先生 × ナチュラルメディシン・データベース事業――

 

(概要)
病気になる前に、自分の体調を科学的に理解し、適切にセルフケアする――その判断力が、これからの時代に求められています。私たちは今、米国で医師や薬剤師が利用する世界最大級の素材・成分データベース「ナチュラルメディシン・データベース」を日本に導入し、誰もが根拠を持って“未病”と向き合える社会を目指します。

 

<プロフィール>

● 鄭 雄一(てい ゆういち)先生
 東京大学大学院 工学系研究科/医学系研究科 教授
 神奈川県立保健福祉大学 副学長

 (経歴)

1991年 東京大学医学部第四内科 医員

1995年 米国マサチューセッツ総合病院内分泌科 研究員

1996年 日本学術振興会 研究員

1998年 ハーバード大学医学部 講師(Instructor)

2001年 ハーバード大学医学部 助教授(Assistant Professor)

2002年 東京大学大学院医学系研究科骨軟骨再生医療寄附講座 客員助教授

2005年 東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター臨床医工学部門 助教授
     東京大学大学院医学系研究科骨軟骨再生医療寄附講座 客員助教授(兼任)
     東京大学大学院工学系研究科(兼任)

2007年-現在 東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻 教授(医学系研究科兼担)

2016年-現在 東京大学大学院医学系研究科附属疾患生命工学センター臨床医工学部門 教授

2019年-現在 神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科 研究科長)

2020年-現在 神奈川県立保健福祉大学 理事・副学長
 

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Q:まず、「未病」という言葉をどう捉えればよいのでしょうか。

 

鄭先生:未病は、健康と病気のあいだに横たわるグラデーションを指します。東洋医学では、古くから重視されてきましたが、近年はデジタルヘルスやデータサイエンスの力で可視化し、科学的に解明しようという流れが加速しています。

 

◼︎医療の「前段階」にどう向き合うか

Q:日本は世界でもトップクラスの長寿国ですが、医療費の増大が問題になっています。未病の視点はここにどう貢献できますか。

 

鄭先生:高齢社会では、「治す医療」だけでは、どうしても限界があるかもしれません。病気になる前にリスクを把握し、生活習慣を微調整して「予防する」――そこに「未病」の概念が活きてきます。私自身も神奈川県とともに「未病指標」を開発し、生活習慣・運動機能・メンタル・認知機能など多面的データを統合して、リスクを見える化する取り組みを進めています。

 

◼︎セルフメディケーションの意義と課題

Q:日本でも「セルフメディケーション」という言葉が広まりつつありますが、課題は何でしょう。

 

鄭先生:一般に「市販薬で済ませる」くらいのイメージが強いのですが、本質は「自分の状態を科学的に理解し、積極的に管理する」ことが必要だと考えています。そのためには信頼できる情報と判断基盤が必要ですが、国内では、まだまだ十分とは言えないと思います。


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◼︎ナチュラルメディシン・データベースの可能性

Q:そこで今回、米国の「NatMed Pro」を日本に導入しようとしています。先生はこのデータベースをどう評価されていますか。

 

鄭先生:医師・薬剤師向けに1,400以上の素材・成分をエビデンスで評価した世界標準のリソースです。有効性や安全性、薬との相互作用を網羅的に確認でき、商業的なバイアスを排した運用ポリシーも信頼に足ります。日本のセルフメディケーション文化に科学的根拠を与える“羅針盤”の一つになるのではないかと思っています。

 

◼︎セルフメディケーションにおける「科学的根拠」の重要性

Q:日本では漢方や機能性食品への信頼が根強い反面、科学的説明が不足することもしばしばあると思っています。

 

鄭先生:そうですね。今後は「エビデンス(ナチュラルメディシン) × パーソナライズド未病ケア」という一体の仕組みが、これからの日本の健康に対する新しい考え方を創るのではないかと思っています。

 

◼︎市民による医療イノベーションへの参画

Q:我々としても本事業の推進は日本の医療イノベーションの第一歩と位置づけています。

 

鄭先生:病院に行く前に「自分の体に何が起きているのか」を知り、行動を選択できる社会――それは、一人ひとりが医療イノベーションの主体になるということです。今回の取り組みは、未病とセルフメディケーションを支える“武器”を市民の手に届ける試みだと私は思います。

 
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◼︎未来へ向けたメッセージ

Q:最後に、この記事を読んでくださる皆さまへメッセージをお願いします。

 

鄭先生:未病は「まだ病気ではない」ではなく、「より良い健康をつくるチャンス」のフェーズと捉えることが重要です。ナチュラルメディシン・データベースは、そのチャンスを科学で可視化し、行動に移す社会を育てることに大いに貢献できると思っています。

 

本事業は私にとっても、日本の多くの皆様にも未来に繋げる大事な取り組みだと思います。
 



鄭先生インタビューのお時間いただきありがとうございました!引き続きよろしくお願いいたします。


ファンド情報

世界基準 サプリ情報プラットフォームファンド
株式会社ナチュラルメディシン・アジア
集まっている金額
180,000 円 / 24,000,000 円
一口
32,400
会計期間
6
参加人数
5
残り日数
80
【ご留意事項】
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