あの日から約一年
皆様こんにちは。
酔仙酒造から皆様へお便りが届きました。
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弊社ホームページ(http://suisenshuzo.jp/)でもご報告させて頂きましたが、
お陰さまをもちまして先日新工場建設のための地鎮祭を行いました。
国の助成金が確定したことを受け、気仙に用地を探し、場所を大船渡市の高台に決定しました。
本社は今後とも陸前高田市内に残す予定です。
あの日から約一年。どうにか酔仙はここまで来させて頂きました。
本当にありがとうございます。
見渡す限りの瓦礫の山、
一瞬にしてかたちある物を失った喪失感、
寒さに凍えながら過ごした避難所生活。
そして亡くなった人のこと。
改めて一年を振り返ってみました。
遅い遅いと言われている復興のスピードですが、
それにすらついて行けないのは被災者の気持ちの整理だと思います。
一年目、二年目・・・という風に節目節目で、
少しずつ心に区切りをつけて行かなければならないのだろうと今は感じています。
「みとい(三一一)蔵」と命名された新工場は3月15日着工。
今後従業員みんなで魂を入れ、今年の初秋から稼働する予定です。
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酔仙酒造は、看板商品「雪っこ」の発売にこぎつけ、
すっかり弾みがついたように思っていた方もいらっしゃるかもしれません。
酔仙酒造の金野さんは、被災地応援ファンドを募集することに対して、
「(震災から)10ヶ月も経った今に、まだみんなに助けを求めるのか。
便乗して少しお金を儲けているじゃないか。」
とストレートに言われたこともあるそうです。
金野さんは言います。
「(そう言われても)助けてほしいと思います。
遠慮も何もなくなってしまいましたが。」
発酵食品である日本酒の多くは熟成を必要とし、
「雪っこ」のような熟成させずに出荷できる商品は限られるのです。
「熟成=時間をかける=資金の回収が遅れる」ということです。
震災から1年、本物のものづくりを支えるために、応援お願いします。
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