「『気仙沼さんま寄席』です」
2012年4月2日
斉吉商店ファンド
以下の内容は、斉吉魚問屋便りより転載しています。
素晴らしい 夢のような日でした。
大型観光バスが10台もきました。町の中を大勢の人が歩きました。
そして、なんとも私の足りない言葉では伝えにくいほど
去年の今頃、毎日泥の中、壊れたものと失くしたものに覆われていた
地元でたくさんの人が関わって準備しました。
師匠の落語は繰り返し思い出すたびに、私たちの中で魅力を増しています。
気仙沼においで下さった皆様とほぼ日の皆さん、糸井さん、志の輔師匠、心より感謝です。
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何と!「ほぼ日」さんが 立川志の輔師匠の落語会を企画してくださいました。
素晴らしい 夢のような日でした。
大型観光バスが10台もきました。町の中を大勢の人が歩きました。
千人を超えるお客様が 東京から、全国から 気仙沼へおいでになりました。
そして、なんとも私の足りない言葉では伝えにくいほど
暖かくて「にこにこ」する空気で満ちました。
去年の今頃、毎日泥の中、壊れたものと失くしたものに覆われていた
気仙沼にこんな一年後が用意されていた事が、
また傷ついている町の中でもこんなに嬉しい空気でいっぱいになった事が、夢のようです。
地元でたくさんの人が関わって準備しました。
それぞれが初めて取り組む事も多く、越えなければならないハードルがいっぱいありました。
これもさんま寄席の大きな収穫だったと感じています。
師匠の落語は繰り返し思い出すたびに、私たちの中で魅力を増しています。
話の中で「えっ」
と思うほど長い間(ま)がありました。
「えっ」と聞き耳を立てるほどの小さい声もありました。
千二百人がカタリとも云わず 静まり返るなかでの小さい声です。
反芻して思い出しているうちにふと、
震災直後生活音のしなくなった町で情報を探したことを思い出しました。
そんな集中力や師匠が話の中でおっしゃった想像力のことを改めて考えています。
気仙沼においで下さった皆様とほぼ日の皆さん、糸井さん、志の輔師匠、心より感謝です。
